近頃話題のAMPとランキング要因のお話

更新日:2016年3月31日

近頃WEB業界を騒がせているAMP(アンプ)をご存知でしょうか?AMPとはAccelerated Mobile Pagesの頭文字を取ったもので、モバイル端末(スマホ)でのウェブページを高速表示する為のプロジェクト、またはそのフレームワークのことをいいます。

重いウェブページであれば、いつまで経ってもページが表示されなくて、待つのが面倒になってそのまま閉じてしまった経験は誰しもがあるかと思います。

Google社員が提示したデータによれば、表示時間が2.4秒掛かれば直帰率は13%上がり、表示時間が3.3秒掛かれば直帰率は20%上がり、表示時間が9.9秒掛かれば直帰率は58%も上がるのだそうです。
表示時間がユーザビリティと密接な関係にあることは明白ですよね。

そこで開発されたのがAMPというわけです。
ウェブページを高速表示することはユーザーにも優しいですし、何よりあのGoogleが猛烈に力を入れてプッシュしているプロジェクトです。
現時点ではAMPがランキング要因(Googleで検索した時の検索順位が上がる)になるとGoogleは言っておりませんが、近い将来充分なり得るのではないかと思われます。

そもそも現時点でもウェブページの表示時間は順位付けの要因として使っているとGoogleは公言していますからね。表示時間を極限まで追求したAMPがランキング要因に組み込まれないとは考えにくいです。

では実際にAMPを体験してみましょう。
モバイル端末(スマホ)で下記のURLにアクセスして、「ニュース」というキーワードで検索してみて下さい。

AMP体験

検索すると、AMPを実装しているウェブページがカルーセル形式(横にスクロールするスライドギャラリー)で表示されます(下記キャプチャ参照)。

AMPのカルーセル表示

カルーセル形式で表示されている画像をクリックするとウェブページへリンクされていますが、高速表示されたのではないでしょうか?
これがAMPです。

AMPを実装して最も恩恵を受けるのは、ニュースサイトです。
何故なら、検索してカルーセル形式で表示されるのは現状ではニュースサイトに対してだけだからです。

しかしだからといってAMPを実装する意味がないかといったら、そういう訳ではありません。
何故ならAMPの真骨頂は冒頭でも説明したように、ウェブページを高速表示してユーザーに優しくということなのですから。
ここまでの話を聞いて、興味が湧いた方は是非1度試されてみてはいかがでしょうか。